高齢者の引きこもりに注意!

加齢と共に筋力が衰えた高齢者は、だんだん外に出歩くのが億劫になりがちです。その結果、全く外に出ない引きこもり状態になるケースが多くみられます。高齢者が引きこもりになってしまうと、運動機能の低下がさらに進んでしまいます。また、社会との繋がりが無くなれば、精神的に孤立してしまい、自己肯定感が低くなって、最終的にうつを発症してしまうような問題も起きてきます。さらに、人と関わらなければ、認知機能の低下にも影響があり、認知症になる確率が上がってしまうことも指摘されています。このように、高齢者が引きこもりになってしまうのはマイナスな要素しかありません。こうした事態を避けるためには、どうしたら良いのでしょうか?

まず大事なのが、積極的に社会との関わりを持ってもらうこと。人前が苦手だったとしても、なるべく同世代が集まるサークルやデイサービスなどに足を運ぶようにするべきです。人の前に出る機会があれば、高齢者は身だしなみを整え、嫌でも身体を動かすことになります。生活リズムを整えるという意味でも、強制的に外に出る用事は作っておいた方がベターだといえます。集まりで仲が良い人ができれば、お喋りが楽しくなり、生きる気力も湧いてくるでしょう。その中で、運動をしたり、創作活動をしたりすれば、手先を動かすため、運動機能を維持することに繋がります。もし、身近な高齢者が引きこもり状態になっていたら、なるべく外の世界と関わるように促すようにしましょう。